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ライフワーク

子どもと一緒に見直す「防災」 安全な行動ができる子どもに育てよう

2022.08.30

毎年9月1日は、「防災の日」。

多くの学校が新学期を迎えるこの日は、保護者が学校に迎えに行き、子どもを引き渡して下校させる「引き渡し訓練」が行われます。

子どもがいる家庭だからこそ、「もしも」のために準備をして、心配も不安も最小限におさえたいもの。

そのためには子どもが一人でも安全な行動を取れるように、日頃の声がけや心構えが大切です。

一番心配な「家族がバラバラに被災した時」の行動とは?

子どもがいる家庭で一番心配しているのは…親子が離れている時に自然災害に見舞われることでしょう。

実際、平日昼間は親子で離れていることが多く、両親は都心部で仕事、子どもは学校というケースもあるでしょう。

災害時に子どもを守るには、子どもが「一人でも正しく安全な行動を取れるようにすること」以外にありません。

そのためには、家庭内での日頃の意識づけや声がけが大切です。

子どもが学校や保育園で被災したら…

学校や保育園で被災した時は、保護者が迎えに来るまで先生と一緒に安全な場所で待機していられるので安心です。

都心など自宅から離れている場所で親が働いている場合、公共交通機関が止まり帰宅が困難になる可能性もあります。

また東京都や大阪府などの大都市の場合、大勢の帰宅困難者が一斉に帰宅を始めると救助や消火の活動の妨げになることや、二次被害の危険性などを考えて一斉帰宅抑制を推進しており、帰りたくても帰れない状況になるかもしれません。

子どもにも「すぐには帰れないかもしれない」「必ず迎えに行くから、学校で待っていて」と伝えておきましょう。

もし近所に頼れるママ友や家族ぐるみで付き合いのある友人がいたら、いざという時のことを話しておくのも有効です。

子どもが通学中・通塾中に被災したら…

まずは倒れてくるものがない場所で、ランドセルや両腕で頭を守る姿勢をとり、身の安全を確保するようにしましょう。

揺れがおさまったら、次は安全な場所への避難です。

「学校(塾)へ行くか」「自宅に戻るか」、各家庭によってベストな判断は異なるでしょう。

両親のどちらかが家にいるなら自宅に戻り、不在であれば学校に向かうなど、その日によっても違いが出るかもしれません。

例えば通学路の中間地点付近の「ポスト」や「コンビニ」など、判断ポイントになる地点を決めておけば、どちらに向かうか子どもが迷わなくて済みます。

被災した場所から目的地までの間に、倒壊した建物があったり、火災が起こっていたり、二次災害に遭う恐れがあるなら、より安全な道を選んだ方がいいですね。

「学校で習ったこと」や「家族のルール」も大切ですが、その時に子どもが一番安全だと感じた行動を取れるよう、日頃から被災の意識を高めるような会話をしておきましょう。

例えばブロック塀がある道路なら「地震の時は倒れてくるかもしれないね」と伝えておいたり、いざという時に頭を守る「ダンゴムシのポーズ」を親子で練習したり、日頃の言動がいざという時に役に立つでしょう。

災害時、やってはいけない行動とは?

災害に遭うと大人でも落ち着いた行動が取りにくくなり、ついNG行動をしてしまいがち。

災害時に正しい行動が取れるように、「やってはいけないこと」を心に留めておくことが大切です。

災害時のNG行動は、

◯ むやみに帰ろうとする
◯ 電話をかけ続ける
◯ 安易な子どもへの呼びかけ

むやみに帰ろうとする

家族の安否が心配で、少しでも早く帰宅しようとする保護者は多いでしょう。

しかし災害直後にむやみに徒歩帰宅しようとして、二次被害に遭っては本末転倒です。

子どもには「学校や塾の先生、近所の人など大人と一緒にいることが安全」と伝え、必ず迎えに行くことを伝えておきましょう。

何度も電話をかけ続ける

家族と離れて被災をすると、声を聞いて安心したいと何度も電話やSNSで連絡を取ろうとしてしまいがち。

しかし災害時、電話やネット回線はつながりにくくなり、無駄に電池を消耗してしまいます。

いざ必要なタイミングで電池切れにならないよう、留守番電話や災害伝言ダイアルなどに必要なメッセージ(無事であること・どこにいるか・今後の動き)を残し、落ち着いて連絡を取り合いましょう。

安易な子どもへの呼びかけ

家族と一緒に家の中にいて被災しても、NG行動はあります。

別々の部屋で地震などの大きな災害に遭った時、子どもを安心させてあげたいと、別の部屋にいる子どもに「お母さんはここよ」などと声をかけてしまいがちです。

しかし不安で気が動転しているのは子どもは、自分が危険な状態でもお母さんやお父さんを探しに動いてしまうでしょう。

お母さんを探して割れたガラスの上を裸足で歩いてしまったり、物が上から落ちてくるかもしれません。

子どもには「今から行くから動かないで」「お母さんが行くまで待っててね」と落ち着いて声をかけ、そこから動かないように指示しましょう。

いざという時のために 無理せず備えよう

災害時の安全や安心は、準備に比例します。

ただし、あまり深刻に考えすぎたり、無理な防災は長続きしません。

大切なのは、ポイントをおさえた正しい備えです。

集合場所について

災害当日はお母さんやお父さんが帰宅できないかもしれません。

学校か指定避難所、自宅など、とにかく「避難した安全な場所から動かない」という約束をしておきます。

避難場所を固定して決めてしまうと、「お母さんやお父さんが待っているかも」と子どもが勝手に動いてしまい、二次被害に遭う可能性が高まります。

「2〜3日は会えないかもしれない」「でも生きていれば必ず会えるから危ない行動はしない」と、しっかり共有しておくことも大事です。

連絡方法について

災害時は携帯電話がつながりにくいことを考えると、災害時の連絡方法はあらかじめ決めておくと安心です。

大きな災害が起きると、災害時伝言ダイアル(171)が設置されるので、公衆電話や固定電話、もちろん携帯電話からもかけられます。

お母さん・お父さんが「いない」時にかけるから、171番と覚えましょう。

伝言を残す時は 171→ 1 でメッセージを残し、
伝言を聞く時は 171→ 2 でメッセージを聞きます。

災害伝言ダイアルは毎月1日と15日に体験利用ができるので、買い物ゲーム(買ってきてほしいものを伝言するなど)で練習をしておくのもいいでしょう。

自宅避難の準備をしておく

小さい子どもがいる家庭にとっては、避難所で長期間過ごすのはストレスが多いもの。

またコロナ後は避難所の人数が絞られているので、自宅の安全が確認できた人は基本的に自宅避難になるでしょう。

自宅には最低でも1週間分の水や食糧、トイレ、ガスコンロやランタンなどの準備をしておきます。

カンパンや非常食もいいですが、非常時はただでさえ精神的に参ってしまうので、普段食べているものを多めに買い置きする「ローリングストック」がおすすめ。

パスタソースや缶詰など長持ちする食糧を常に置いておき、新しいものを購入したら古いものから食べるようにします。

3ヶ月〜半年に1回は「わが家の避難訓練」と称し、電気やガスを使わずに自宅キャンプのようにローリングストックの食糧を食べる日を設けてもいいですね。

日頃キャンプに慣れている家庭は、災害時にも落ち着いて対応でき、子どもも不安感が低いという話もあります。

自然災害の多い日本に住んでいるからこそ、日常生活で「もしも」の可能性を常に考えておくことが大切です。

まとめ

・家族がバラバラで被災した時のために、いざという時の行動を具体的に決めておこう。
・被災時に安全行動が取れるかは、日頃の声がけや意識づけが重要。
・「むやみに帰宅しようとする」「電話をかけ続ける」などのNG行動には気を付ける。
・日常的にミニキャンプや家庭内避難訓練を行っておくと、子どもが災害に強くなる。

(参考文献)
・ウーマンエキサイト | 災害時に親は子どもを守れない?! 子どもが生き残るために必要な力
・NHK | そなえる防災 防災の知恵
・ダ・ヴィンチweb | 災害直後にかける言葉で家族の命が危険になることも!? ついやってしまう災害時のNG行動とは…

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