猛暑時代の新たなリスク!夏の遊具・鉄板やけどに気をつけよう
更新日: 2026.08.25
投稿日: 2026.08.26
熱中症の厳重警戒の日が年々増えていく近年の夏、子どもをどう遊ばせるかも悩ましいですね。
真夏の子どもの外遊びの注意点は「熱中症対策」だけではありません。
気温35度を超えると、金属製の遊具やブランコの鎖は70度近くまで急上昇!
夏の遊具やコンクリートなどでやけどをすることも増えています。
近年は各自治体でも注意喚起を行っていますが、各家庭で気をつけるポイントをまとめました。
身近に潜む危険なモノは?

普段は楽しく遊んでいる公園や自宅のベランダ、通学路にも真夏はやけどの危険が潜んでいます。
普段は何気なく触っているだけに、子どもはふいに手を伸ばしてしまいがち。
転んだ時に手や足をついてしまうこともあるので、注意が必要です。
公園
日光を浴びた滑り台、ブランコ、鉄棒、シーソー、ベンチ、柵、砂場など
自宅
ベランダの避難はしごの蓋、金属製の柵、テラスやベランダの床など
屋外
自転車のサドル、コンクリートの床、段差に敷かれた鉄板、車のチャイルドシートの金具など
実際にあった意外な場所でのやけどとは

揚げ物をしたり、やかんでお湯を沸かしている時は子どもをやけどさせないよう、よくよく注意していますが、やけどの種は意外なところに潜んでいます。
特に子どもは予想外の動きでやけどをしてしまうことも…。
ここでは実際にあったやけどの例を見ていきましょう。
なぜ乳幼児や子どもはやけどに注意が必要なの?

大人と比べて、子どもはやけどをしやすく、重症化しやすいといわれます。どうしてなのでしょうか。
○ 皮膚が薄い
○ 反射や判断が遅れる
○ 転びやすい
皮膚が薄い
子どもは、大人よりも皮膚やその下の組織がまだ薄い状態です。
そのため熱が体の奥に届きやすく、深いやけどになりやすいといわれます。
反射や判断が遅れる
大人なら「熱い!」と思った瞬間に、反射的に手を離すことができます。
しかし子ども、特に3歳以下の乳幼児は防衛本能がうまく働かず、大人のようにすばやく手を離すことができません。
また「これは熱いかな」「危ないかな」という判断も難しいため、やけどをしやすいといわれます。
転びやすい
子どもは大人に比べて頭の比率が大きいため、バランスが取りにくく転びやすいといわれます。
転んだ時に熱くなった鉄板に手をついたり、半ズボンで露出した足をついたりして、やけどのリスクが高まります。
何度になるの? 真夏の遊具やアスファルトの温度

では実際、灼熱の公園の遊具やコンクリートは何度くらいになるのでしょうか。
気温が30〜35度を超えた真夏の直射日光に当たったものは、
滑り台やブランコの鎖などの金属やステンレスの遊具 → 60〜80度
コンクリートやアスファルトの地面 → 60〜70度
車の外側やチャイルドシートの金具 → 70度〜
上記以外にも、ベランダの避難はしごの鉄板や床、庭の柵、デッキの椅子やテーブル、道路のマンホールなども炎天下では60度以上になるので、注意が必要です。
60度では数十秒触っただけで、65度では一瞬でやけどになるといわれています。
陽が落ちた夕方でも、まだ熱が残っていることがあるので、油断しないようにしましょう。
やけどを防ぐ「5つのチェック」

真夏の外遊びには、夏ならではのリスクがいっぱい。
外遊びをするときは、大人がやけどを防ぐ「5つのチェック」をしてからにしましょう。
○ 天気や指数をチェック
○ 時間帯をチェック
○ 服装をチェック
○ 大人が触ってチェック
○ 普段からのチェック
天気や指数をチェック
熱中症警戒アラートが発表されている日や、暑さ指数(WBGT)が28度以上の日は、日中の外遊びは慎重に。
温度だけでなく、湿度や日差しの強さなども掛け合わせて考えることが大切です。
プールやじゃぶじゃぶ池などの水遊びに切り替えるのもいいですね。
夏は運動不足が気になりますが、
・自宅で軽い体操や遊びをする
・公共体育館などの施設を利用する
・早朝や夜に散歩をする
など、日光を避けて体を動かす工夫をしましょう。
時間帯をチェック
10〜15時の間はもっとも危険な時間帯で、遊具もかなり高温になります。
もし外遊びをする場合は、朝早く(7時〜9時くらい)や18時以降に散歩をするなど、日中の時間帯を避けましょう。
夕方に遊具で遊ぶ時は、温度が下がっているかをしっかりチェック!
普段から遊具に日光が当たっているか、日陰にあるかを確認しておくといいですね。
陽が落ちた後も遊具やベンチは熱を保っていることがあるので、やけどをしないように注意しましょう。
服装をチェック
肌の露出が多いと、触ってしまった時にやけどになるリスクが高まります。
通気性のよい薄手の長袖や長ズボンだと安心です。
その際、黒や紺などの濃い色よりも白や水色などの明るい色を着ると、表面温度の差は10〜15度下がるといわれます。
またベランダやテラスに出る時は必ずサンダルなど履物を履くように習慣をつけておくことも有効です。
大人が触ってチェック
・遊具を使う
・ベンチに座る
・子ども乗せ自転車に座らせる
・チャイルドシートを使う
そんな時は、まずは大人が実際に触って温度を確認しましょう。
指先でちょんちょんと触っても、実際の温度はわからないので、手をべったりと3秒以上押し当ててチェックを。
子どもは遊びに夢中になっていると、「熱い」と感じるのが遅くなることもあります。
大人の事前チェックが、子どもの予期せぬやけどを防ぎます。
普段からのチェック
日常的に子ども用に使うものは、熱くなりすぎないように工夫をしておきましょう。
例えば子ども用の座席がついている自転車や車は、できれば日陰に停めるようにします。
子どもが乗る前に冷たいタオルで拭いたり、冷却シートのようなものを敷くのも有効です。
また車を駐車する時はサンシェードを使い、チャイルドシートには日よけのカバーやタオルをかけておきましょう。
チャイルドシートや自転車の子ども用座席のバックルは、子どもを乗せる前に大人が必ず触って温度を確認する習慣を。
もしやけどをしてしまったら…

注意をしていても、子どもがうっかり遊具を触ってしまうこともあります。
やけどをした時は、その場ですばやく応急処置をしましょう。
・水道がない場合は自動販売機やコンビニなどで氷や冷たい水を買い、患部に当てて冷やす。この時、直接ではなくタオルや衣類の上から冷やすこと。
・衣類の上からやけどをした場合、無理に服を脱がそうとすると皮膚がめくれてしまうこともあるので、服を着たまま上から流水をかけて冷やす。
・足裏をやけどした場合は、冷やした後、抱っこやベビーカーで移動をする。
ついやってしまいがちな「水ぶくれを潰す」「冷えピタシートを貼る」のは、NGです。
「手のひらよりも大きいやけど」「顔のやけど」「冷やした後も強く痛がる」といった場合は病院を受診したほうがいいでしょう。
「病院に行くべきか…」と迷ったら、念のため受診しましょう。
子どもの「注意力」「危険回避力」を育てよう

猛暑の夏、遊具や金具でやけどをしないように大人がチェックし、声をかけることは大切です。
しかしいつまでも親が先回りして、リスクを排除することはできません。
最終目標は、子ども自身が「これは熱くないかな」「ベランダに出る時は靴を履こう」と気づき、危険を避けられるようになること。
そのためには根気強く親が声をかけ、危険回避のための行動を繰り返し見せる必要があります。
子どもが「遊ぶ前に触って確かめる」「暑くても靴を履く」といった習慣を身につけると、生涯にわたって自分を守る行動を取れるようになります。
危険を感じ取るセンサーを親子で育み、自分を守る「注意力」「危険回避力」「判断力」を身につける夏にしましょう。
・真夏の遊具は高温になり、特に鉄板やブランコの鎖などは70度以上になることもある。
・子どもが鉄板やけどをしないために、大人が気温や時間を事前にチェックし、遊ぶ時は先に手で触って確認したほうがよい。
・最終的には子どもの「注意力」「危険回避力」「判断力」を育てて、自分を守れる力つけることが目標
(参考元・出典)
・PR TIMES | 外遊びができない猛暑における「子どもの外遊び」の実態調査
・国民生活センター | 強い日差しに注意!思わぬ場所でやけど
・HugKum | 夏に注意したい子どもの「鉄板やけど」。公園の遊具、意外なマンションの設備で…。知っておきたい注意点と対応【専門医監修】
・皮膚科疾患&治療事典 | 【滑り台って危険!?】子どもの低温やけどの注意点と対処法












専門家コメント
実用書の編集・ライティング、人物インタビューを中心に活動中。子育てや街紹介のポータルサイトでは1000件以上の学校や教育施設、子育て支援施設を取材。「学業とスポーツは必ず両立する」を信条に、息子2人を大学まで野球漬けに育てあげる。趣味は、はた織り・耳かき・スポーツ観戦。好きな言葉「中庸」。