Leifras SPORTS SCHOOL

Leifras SPORTS SCHOOL

ラージハート

非認知能力

まだ夏休み気分?子どものやる気のなさが気になる…

更新日: 2024.09.05
投稿日: 2024.09.03

まだ夏休み気分?子どものやる気のなさが気になる...

夏休み明け、夏休み気分が抜けきれず、子どものやる気のなさが気になっていませんか?
子どもだけでなく大人も、楽しい休み明けは少し憂鬱になるものですよね。
でも、子どもはもっと敏感に変化を感じて、やる気がなくなってしまいやすくなります。
この記事では、夏休み明け前後に起こりがちな子どもの心の変化やサイン、保護者ができるサポートについて紹介します。

夏休み明け、学校に行きたがらない様子を見せるのは当たり前


「あ〜あ、もうすぐ学校かぁ」
「ずーっと夏休みがいいな」
夏休み明け前後、子どもたちからこんな言葉を耳にしたことがあるお母さんお父さんは、少なくないのではないでしょうか。
この時期、子どもが学校に行きたがらない様子を見せるのは、決して珍しいことではありません。
なぜ、夏休み明け、学校に行きたがらない様子が見られるのでしょうか。
考えられる理由は、以下の通りです。

生活リズムの乱れ

夏休み中は、好きなだけ寝たり、好きな時間にご飯を食べたりできる日もあり、規則正しい生活から解放されることが多いもの。
だからこそ、休み明けに再び規則正しい生活に戻すことに負担を感じることもあります。

目標や課題への不安

夏休み中に勉強から離れてしまい、新学期に向けての目標や課題に不安を感じているかもしれません。
また、宿題が終わっていなかったり、テストが近いことを考えると、学校に行くのがおっくうに感じてしまうこともあります。

人間関係の不安

夏休みはクラスの友達全員と会う機会が少なかったけれど、新学期が近づくにつれ、ちょっと苦手な友達の顔が思い浮かんだり、友達とのちょっとしたトラブルを思い出したりして不安に感じることもあります。

日常生活に戻る

楽しい夏休みが終わって、再び学校という同じことの繰り返しが始まることに対して、退屈さややる気をなくしてしまうことがあります。

私たち大人も、長期休暇明けには「仕事に行きたくない」と感じることが多いものです。
この現象は、年齢を問わず、人間が本来持っている心理的な反応の一つと言えるでしょう。

夏休み明けの子どもに起こりやすいこと


ここでは、夏休み明けの子どもに起こりやすいことについて紹介します。

学校への行き渋り

夏休み中は、自由な時間や家族旅行など楽しいイベントが多く、学校生活の規律や集団生活から解放されていました。
夏休みが明け、規則正しい学校生活に戻ることへの抵抗感や友達との関係の変化など、学校に関する様々な不安が頭をよぎり、結果的に学校へ行くことを億劫に感じてしまうことがあります。

やる気がダウン

夏休み中は、自分の好きなことややりたいことに時間を使うことができ、充実感を感じていた子どもたちにとって、休み明けに始まる学校での授業は「自由度が少ない」と感じがち。
このギャップから、やる気がダウンしてしまうことがあります。

集中力がない

夏休み中は長時間テレビを見たり、ゲームをしたりなど、一つのことに長時間集中する機会が少ない傾向にあり、休み中の過ごし方によっては子どもの集中力が低下していることがあります。
そのため、夏休み明けに授業が始まると、授業に集中できるまでに時間がかかることがあります。
また、睡眠不足や不規則な生活が原因で、集中力が低下することもあります。

子どもが見せるサインを見逃さないこと


夏休み明け、子どもに次のような様子が見られたら、学校へ行きたくない気持ちを抱えている可能性があります。
子どもが見せるサインについて、具体的に紹介します。

頭やおなかが痛いと言う

「頭痛がする」「お腹が痛い」など体の不調を訴える場合、心の不安やストレスを表していることがあります。
病院で受診しても具体的な原因が特定できない場合は、心の状態が影響している可能性が高く、注意が必要です。

なかなか眠れない・朝起きられない

睡眠リズムが乱れ、夜なかなか寝付けない、朝起きられないなどの症状は、心身が疲れているサインといえるでしょう。
夏休み中の不規則な生活が原因で、元の生活リズムに戻しにくいことも考えられます。

イライラした様子を見せる

いつも以上に些細なことで怒ったり、かんしゃくを起こしたり、周りの人にあたり散らしたりするなど、イライラした様子が見られることがあります。
これは、学校生活への不安やストレスが原因である可能性があります。

元気がない

体調が悪いわけではないのに、これまでの活動を楽しめなくなったり、遊びに誘っても乗り気でない場合は、心身に疲れが溜まっているのかもしれません。
また、「新学期」という新しい環境への適応に苦労している可能性も考えられます。
話しかけても生返事しかしない、ぼんやりして何もしようとしないときなども、注意が必要です。

ちょっとしたことで泣いてしまう

いつもなら気にしないような些細なことで、すぐに泣いてしまうこともあります。
学校への不安が大きくなり、どうしたらよいかわからなくなっている状態なのかもしれません。
幼児のように甘えてきたりするのも、学校に行くことに気持ちが向かないサインであることも。

普段の生活で意識すること


夏休み明けの子どものやる気のなさや学校への行きいきしぶりは、前述したように、夏休み中の生活リズムの乱れや新しい環境への適応などが原因で起こることが多いもの。
子どものストレスを軽減し、スムーズに学校生活に戻れるよう、以下で紹介する習慣を意識しながら関わりましょう。

生活リズムを整える

まずは、夏休み中に乱れた睡眠時間のリズムを調整することが大切です。
学校が始まる時間に合わせ、早寝早起きの習慣を復活させましょう。
小学校低学年の場合、理想的な睡眠時間は約9時間、就寝時刻は21時30分前後と考えられています。

・歯を磨く、お風呂に入る、読書するなど、寝る前のルーティンを作る。
・昼寝はなるべく控える。
・ゲームやタブレットは、就寝の1〜2時間前まで。

などのポイントを改めておさえ、早寝の習慣を作って睡眠時間を確保しましょう。
そうすることにより、朝すっきりめざめることができ、体内時計のリズムを保つことができます。

「平日に睡眠が足りなくても、週末にたくさん眠ればよい」と考えるのはNG

「平日に睡眠が足りなくても、週末にたくさん眠ればよい」と考える人がいるかもしれませんが、それはNGです。
私たち人間は、必要な睡眠を毎日とる必要があり、あらかじめまとめてとっておくことはできません。
また、週末の朝遅くまで寝ていると体内時計のリズムが夜型化し、翌週前半に「時差ぼけ」 状態を引き起こします。
そのため授業に集中できずに成績が下がったり、肥満(太ること)や病気のリスクが高くなったりします。
規則正しい生活を心がけましょう。

また、起床後に、朝食をしっかりとるとともに、太陽光を浴びて体内時計のリズムを整えることも大切です。

食生活を整える

夏休み、好きな時間におやつを食べたり、暑いからといって冷たいジュースをたくさん飲んだりなど、乱れがちだった食生活を少しずつ整えていきましょう。

食生活を整えるのに大切なのは、

・ 栄養バランス
・ 朝、昼、晩、3食規則正しい食事

です。
特に、朝ごはんはしっかり食べるようにします。
学校の準備もあり忙しい時間帯ですが、

・ ごはん、卵焼き、お味噌汁、果物
・ 食パン、ウインナー、野菜スープ

など、主食に加え野菜や果物、たんぱく質をバランス良く摂取させ、体の調子を整えたいものです。
必要に応じて冷凍食品やインスタント食品を取り入れてもOK。
ごはんなどの主食には脳のエネルギー源になるブドウ糖が多く含まれているので、朝から勉強や学校での活動に集中できるのです。
朝食は、一日を活動的にいきいきと過ごすための大事なスイッチ。
毎朝きちんとスイッチを入れましょう。

そして、晩ごはんは、遅くとも就寝の2時間前までにすませましょう。
また、夜食を食べる場合は、消化の良いものを選びましょう。

消化に良い食事

パン、ごはん、うどん、にんじん、だいこん、
チーズ、豆腐、白身魚など

消化に良くない食事

そば、ピーマン、たまねぎ、しいたけ、レモン、
固ゆでたまご、牛肉、豚肉など

適度に運動する

適度な運動は、ストレスホルモンの分泌を軽減し、幸福感をもたらす脳内ホルモン「エンドルフィン」の放出を促します。
子どもたちのメンタルヘルスをサポートし、自己肯定感や抑うつ症状の軽減につながるともいわれています。
毎日20〜30分の時間でよいので、公園で遊ぶ、自転車に乗るなど適度に体を動かす時間を意識してつくりましょう。

日中暑くて外で活動できない場合は、部屋の中でストレッチや筋トレ、ラジオ体操などをしたり、ゲームや動画に合わせてダンスをしたりするのもおすすめです。

子どもの気持ちを徐々に高めていこう


夏休み明けの新学期、「おやつばかり食べている」「ゲームばかりしている」など、ダラダラしていてやる気のない姿を目にすると、ついイライラして叱ってしまうこともありますよね。
でも、厳しく叱ると、子どもは反抗したり、かえってやる気をなくしたりしてしまうかもしれません。

子どもは子どもなりに、「勉強をしなくちゃ」「明日の準備をしなくちゃ」など、やるべきことはわかっているのです。
でも、長い夏休みをひきずって、やる気が起きないことが多いのです。

子どもに行動を促したいときは、

・ リラックスしているときに声をかける。
・ 「やりなさい」ではなく「一緒にやろうか」と提案する。
・ 子どもの言い分を受け入れる。

などを心がけながら、徐々に気持ちを高めていくようサポートできたらいいですね。
それでもなかなか改善されない場合は、学校の先生に相談しましょう。

まとめ

・「夏休み明け、子どもがやる気のないそぶりを見せるのは当たり前」と心得る。
・夏休み明けは、いつもよりも子どもの様子に注目することが大切。
・生活リズム、食生活、適度な運動を心がけよう。
・それでも改善が見られない場合は、学校に相談を。

(参考文献)
「長期の休み明け、子どもが学校に行きたくないと言ったらどうする? その理由と適切な対処方法とは」(出典:学研教室)
「夏休み明けのストレスを和らげる!9月病を予防する子どものための習慣」(出典:水ブログ)
「早寝早起き朝ごはんで輝く君の未来~睡眠リズ ムを整えよう! ~」(出典:文部科学省)
「夏休み明けの新学期にやる気がダウン! どのようにサポートすると効果的?」(出典:ベネッセ教育情報)
「子どもの食育」(出典:農林水産省)

image

執筆者プロフィール

長島 ともこ(ナガシマ トモコ)

フリーライター・エディター / 認定子育てアドバイザー / AEAJアロマテラピーアドバイザー

コメント

フリーライター・エディターとして、育児、教育、暮らし、PTAの分野で取材、執筆活動を行っています。息子が所属していたスポーツ少年団(サッカー)では保護者代表をつとめ、子ども時代に親子でスポーツに関わることの大切さを実感しました。PTA活動にも数多く携わり、その経験をもとに『PTA広報誌づくりがウソのように楽しくラクになる本 』(厚有出版)などの著作もあります。「All About」子育て・PTA情報ガイド。2 児の母。

記事一覧に戻る

よく一緒に読まれている記事

無料で非認知能力を測定できます!

バナーをタップすると体験版の測定が可能です。

みらぼ

非認知能力を知ろう

非認知能力とは、IQや学力などとは異なり、社会で豊かにたくましく生きる力と言われる、挨拶・礼儀、リーダーシップ、協調性、自己管理力、課題解決力などのことです。園や学校の先生をはじめ、お子様がいるご家庭のママやパパにも注目され始めている能力で非認知能力を高める教育への関心度が高まっています。

  • 非認知能力とは?
  • 非認知能力が必要とされる理由
  • 非認知能力を高める5つの理由
  • 非認知能力を高める方法

非認知能力を知ろう

非認知能力とは、IQや学力などとは異なり、社会で豊かにたくましく生きる力と言われる、挨拶・礼儀、リーダーシップ、協調性、自己管理力、課題解決力などのことです。園や学校の先生をはじめ、お子様がいるご家庭のママやパパにも注目され始めている能力で非認知能力を高める教育への関心度が高まっています。

  • 非認知能力とは?
  • 非認知能力が必要とされる理由
  • 非認知能力を高める5つの理由
  • 非認知能力を高める方法

ラージハート公式Facebook