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幼少期の「体験活動」「遊び」が、子どもの自尊感情を育む!

更新日: 2022.04.15
投稿日: 2021.11.26

文部省・21世紀出生児縦断調査で回答されたデータを分析したところ、小学生の頃にスポーツを含めた自然体験、ボランティアなどの社会体験、スポーツ観戦など文化的体験といった「体験活動」、読書、お手伝いなどを多くしていた子どもは、その後高校生になった時に、「自分に対して肯定的」「自分に満足している」といった自尊感情や、自分のことを活発だと思う外向性、精神的な回復力などが高くなる傾向が見られました。

幼少期の子どもに多様な体験をさせる大切さや親の関わり方、心構えについて、調査結果をふまえながら紹介します。

小学生時代の「体験活動」「読書」「遊び」「お手伝い」。高校生になってからどう影響する?


多くの親は、わが子のすこやかな成長を願い、「小さいうちからさまざまな体験をさせてあげたい」と考えることでしょう。

幼少期の体験活動が、その子のその後の人生にどのような影響を与えるのでしょうか。

文部科学省・「体験活動等を通じた青少年自立支援プロジェクト」では、「21世紀出生児縦断調査(平成13年出生児)」という調査のデータを活用し、「体験活動などがその後の状況に及ぼす影響」に関して分析し、その調査結果が明らかになりました。
以下、列記します。

小学生時代の「体験活動」の影響

小学生時代にキャンプ、登山、スポーツなどの自然体験を多く体験した子は、高校生になった時、主に自尊感情や外向性、ボランティアなど社会体験では勉強や学校に対するポジティブな意識、音楽・演劇鑑賞、スポーツ観戦など文化体験ではすべての意識に良い影響が見られることがわかりました。

小学生時代の「読書」の影響

小学生時代に読書を多くした子は、高校生になった時、勉強や学校に対するポジティブな意識が高く、精神的な回復力も高いことがわかりました。

小学生時代の「遊び」の影響

小学生時代に学校や園の友達はもちろん、異年齢の子や家族以外の大人など多様な相手と遊ぶ機会が多いと、高校生になった時、自尊感情や外向性に良い影響を与えることがわかりました。

小学生時代の「お手伝い」の影響

小学生時代に手伝いの経験が多いと、高校生になった時、外向性やレジリエンスなどに良い影響が見られることがわかりました。

「体験」を重ねていると、家庭の経済状況に関わらず良い影響が見られる

さらに、調査では、世帯年収の水準別に分けて「体験」と「意識」の関係を分析しています。

それによると、小学校の時に体験活動などを良くしていると、家庭の経済状況にかかわらず、その後の成長に良い影響が見られることがわかりました。

これらをふまえ、下記、提唱されています。

・子どものすこやかな成長を確かなものにするためには、何かひとつの体験ではなく多様な体験を重ねることが大切である。

・すべての子どもがさまざまな体験にチャレンジできるよう、家庭・地域・学校が連携し、社会全体で子どもたちを支えていくことが必要である。

小学生時代は、学習も大切ですが、前述したような「体験活動」「読書」「遊び」「お手伝い」なども非常に大切です。

これらの活動が、自尊感情、外向性、レジリエンス、将来へのポジティブ思考の向上、すなわち、子どもたちの非認知能力の育成につながるといえるのです。

子どもに体験活動させる時の親の関わり方


「子どもに体験活動させる」というと、親は「どんなことをしたらいいの?」などと身構えてしまいますが、難しいことはありません。

家庭で、家の近所で、さまざまな体験活動が可能です。

子どもに体験活動をさせる時の親の関わり方について、以下紹介します。

〇五感を使って遊びつくす機会を意識して作る

〇親子で週に1度程度、図書館に通う


〇地域の親子向けイベントに足を運ぶ


〇お手伝いを習慣づける

五感を使って遊びつくす機会を意識して作る

多様な自然の中で、五感を使って遊びつくした体験は、人間力と学力、どちらにとっても必要な意欲を育む場となります。

遊びは、正解がひとつだけではありません。

遊びの中で、しくみを変えたり、工夫する力を伸ばしたりすることができます。

子ども時代は、野外で主体的に遊ぶ機会を意識して作りましょう。

親子で週に1度程度、図書館に通う

気軽に本に親しむなら、図書館がうってつけです。散歩の途中や買い物の帰りなどの時間を利用して、週に1度、親子で図書館に立ち寄り、本と親しむことをおすすめします。

図書館にはさまざまなジャンルの本が並んでいます。

本のセレクトは子どもにまかせ、親自身も好きな本を選んで本を読む姿を見せましょう。

地域の親子向けイベントに足を運ぶ

地域の児童館や子育てサロンなどでは、子ども向けにさまざまな催しを企画・運営していることが多いものです。

ウォークラリー、地域の特産物の収穫体験、アーティストによる演奏会やアートのワークショップなど、1年を通じてさまざまなプログラムを開催する自治体も増えてきています。

近場で気軽に体験活動できるのがメリットです。

親も子どもといっしょに楽しむ感覚で足を運んでみましょう。

お手伝いを習慣づける

洗濯ものをたたむ、ゴミ捨て、配膳など、子どもと相談してお手伝いを習慣づけましょう。

お手伝いしてもらうたびに「ありがとう」「助かったよ」などと声をかけることで、「自分は家族の役に立っている」と自覚し、自尊感情につながります。

まとめ

・小学生の時の体験活動が、高校生になってからの自尊感情につながる
・幼少時代は多様な体験活動を重ねることが大切
・自然の中で遊びつくす機会を意識して作ろう

編集部より

子ども時代の体験活動が、大きくなった時に様々な好影響を与えてくれることが分かりました。
特に小学生時代にどれだけの体験をするかが重要であることから、親がどれだけ子どもに色々な体験をさせてあげられる環境を作れるかが大切になっていきます!
またこの体験活動は、地域のイベントや図書館などでも実施することができるため、身の回りでできるちょっとした体験を意識して子どもと一緒に過ごすのはいかがでしょうか?

(参考文献)
・文部科学省|体験活動等を通じた青少年自立支援プロジェクト
・学力は家庭で伸びる(著:隂山英男 小学館文庫)
・本当に頭のいい子の育て方(著:高濱正伸 ダイヤモンド社)

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