Leifras SPORTS SCHOOL

負ける経験も大きな成長のチャンス!グッドルーザーの考え方

2022.09.09

スポーツの試合では、必ず勝つ人と負ける人がいます。
試合に勝てば、自分の努力が報われて誇らしく、誰からも祝福を受けるでしょう。

しかし負けてしまった時こそ、どんな振る舞いをするのか、負けを潔く受け入れられるのかが問われます。
実はこの「負ける経験」こそが、子どもの課題発見力やレジリエンスを養う大きな成長のチャンスなのです。

今回はこの「潔く負けること=グッドルーザー」に注目してみましょう。

グッドルーザーってなに?

GOOD LOSER(グッドルーザー)は、直訳すれば「よい敗者」

潔く負けを認め、相手の勝利に敬意を払い、試合に関わる人たちに感謝できる人のこと。
さっきまで敵と味方に分かれて戦っていたチームが、試合が終わればお互いの健闘をたたえ合う。
特に負けたチームの選手が、悔しさを滲ませながらも凛として負けを受け入れる姿は心を打ちます。

しかし勝敗ばかりに気を取られ、

・相手のプレーや審判、チームメイトのせいにする
・相手の勝利を祝福できない
・感情的になってコーチや親の話に耳を貸さない

といった態度は、スポーツで身につけてほしいフェアな精神、スポーツマンシップとはほど遠いといえるでしょう。

2019年のラグビーワールドカップの決勝で、世界ランク2位の南アフリカが、1位のイングランドを下し優勝した時のこと。
試合後の表彰式で、イングランドの選手は悔しさのあまり銀メダルの受け取りを拒否したり、首からすぐに外すなどの態度が問題になりました。
これはイングランドがグッドルーザーになれなかったことを、世界中に示してしまった事例です。

勝利を信じて練習に打ち込むことは大切です。
しかし負けを受け入れられないほど「勝ち」にこだわり、「負けたら終わり」「勝つことにこそ意味がある」という考え方は、子どもの可能性を狭めてしまうことになります。

子どもがグッドルーザーになるには、練習時の声かけや日頃の大人の姿勢が大きく影響します。
リーフラススポーツスクールでは技術だけでなく、子どもたちの努力のプロセスを認め、潔く負けを受け止められる強い心も育てるよう指導をしています。

では「勝ち負け」をどうとらえたら、グッドルーザーになれるのでしょうか。

負けた時こそチャンス! 悔しさが子どもを成長させる

練習を積み重ねて臨んだ試合に負けてしまうと、親子でがっかりしてしまいますよね。

しかし負けから学べることはたくさんあります。

・足りない技術はなにか
・どんな練習をすればミスをなくせるか
・試合前の心の準備はどうするか
・試合中、自分の役割を果たせたか

そんな振り返りや反省は、勝ってしまうとなかなかできないもの。
負けた時こそ、自分たちの足りなかった部分を見直し、次につなげることができます。

また負けた悔しさをバネに「次は絶対に負けない!」と、以前より練習に熱が入る子もいるでしょう。

勝ったチームは自分たちと同様、もしかしたらそれ以上に練習し、前向きに打ち込んでいたのかもしれない…と相手チームへのリスペクトの気持ちも生まれます。

そうです。敗者はいつまでも後ろを向いて悔しがっている時間はないのです。
ミスをいつまでも引きずるとプレーに支障が出るように、負けた事実に区切りをつけて、次のことを考えれば自ずと答えは見えてくるはず。
そのためには、周囲のコーチや親の接し方も重要になってきます。

グッドルーザーになるには、親の接し方がとても大事!

わが子が一生懸命スポーツに取り組んでいれば、「勝たせてあげたい」と思うのが親心。
負けてしまったらかわいそうに思い、一緒に悔しい気持ちにもなるでしょう。

しかし子ども以上にエキサイトしてしまい、「なんであの時、ミスしたんだ!」「あの審判のジャッジはひどい!」などと潔く負けを認められない選手の親を見たことはありませんか。

親が「負け」を受け入れないのに、子どもだけにグッドルーザーになれというのは無理な話ですね。
また「いつまでもクヨクヨするな」「すぐに練習しろ」と、子どもの気持ちを置いてきぼりで親がさっと切り替えてしまうと、子どもは「負け」を受け止める前に次の行動を強いられます。
まずは「よく頑張った」「くやしいよな」「相手チームもすごかったね」と、負けたことを認め、お互いが全力を尽くしたことをほめてあげましょう。
負けてしまったことから逃げず、正面から受け止めることで、次のポジティブな気持ちに転換できるようになります。

そして、子どもが落ち着いた頃(試合後〜1週間くらいを目安に)
「どうして負けたと思う?」
「なにか改善した方がいいことはあるかな」
と問いかけて、子ども自身に次のステップを考えさせてみましょう。

子どもがどうしたらいいか悩んでしまうようなら、少しずつ親の考えやアイデアを話してもいいでしょう。

親が「負け」にこだわらず、相手チームの勝利にも敬意を払い、次に活かす姿勢を見せることで、「負けるのは悪いことじゃない」「負けても終わりじゃないんだ」と子どもに示すことができます。
そして「負け」を次に活かせる子どもに、少しずつ成長できるのです

子どもにスポーツをさせる親御さんは、
「スポーツマンシップを学んでほしい」
「礼儀正しさやフェアな精神を身につけてほしい」
という信念を持っている人が多いと思います。

子どもの手本になるようなフェアで潔い姿を、「負けた時」にこそ大人が見せたいですね。

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