Leifras SPORTS SCHOOL

非認知能力

スポーツが非認知能力を育てる!

2021.05.28

幼少期、児童期に必要な能力として世界的に広まりつつある非認知能力。

非認知能力は、これからの未来を担うすべての子どもたちの心と体の成長に欠かせない能力として知られています。

非認知能力の育成にはさまざまなアプローチがありますが、そのひとつとして注目されているのが、「スポーツを通して非認知能力を育む」という考え方です。

子どもの習い事としても人気のスポーツと非認知能力の関係、スポーツが非認知能力の育成につながる理由について、研究結果を元に紹介します。

研究結果から紐解く!スポーツと非認知能力の関係


水泳、ダンス、サッカー、野球、武道など
スポーツは、私たち大人はもちろん、子どもの習い事としても大人気です。

「体を動かすことで体力がつく」「あいさつや感謝で礼儀が身につく」「友達と関わることで協調性が育つ」など、さまざまなメリットがあることが知られていますが、研究の結果としても、「スポーツは非認知能力を育む」ということも明らかになりました。

研究したのは、東京成徳大学の夏原隆之助教授です。

2015年から2016年にかけて、小学3年生〜中学3年生までの1,581人を対象に実施した「子どもの非認知スキルの発達とスポーツ活動との関連性」の調査によると、スポーツ経験のある子どものほうが、スポーツ経験がない子どもよりも、自制心、忍耐力、レジリエンス(困難から立ち直る力)、自己効力感、動機づけ(自分で目標を設定する力)、メタ認知(自分を客観的に知る力)といった非認知能力が高いことが明らかになったのです。

スポーツ経験を重ねることで、「自分のパフォーマンスを高めるには何を行えばよいのか」など自分自身で考え、試行錯誤しながら今までできなかったことを成し遂げていくプロセスを通じ、非認知能力が育まれていくことが推察できます。

また、調査によると、スポーツ活動歴が長い子どものほうが、活動歴が短い子どもよりも非認知スキルが高いという結果も出ています。

「スポーツを長く続けることが、子どもの自信や自己肯定感につながる」ともいえるでしょう。

子どもは7、8歳くらいになるとスポーツに取り組むのに十分な心身の準備が整う

ここでは、子どもの年齢と運動能力、運動技能の発達の関係について紹介します。

子どもの運動能力は年齢によって段階をふみながら発達し、以下のようにステージが上がっていきます。

・0歳から2〜3歳までは、“初歩的”な運動の段階
・2〜3歳から7〜10歳までは、“基礎的”な運動の段階
・7〜10歳以上は“専門的”な運動の段階

また、運動技能も年齢によって段階をふみながら発達し、以下のようにステージが上がっていきます。

・新生児から乳児までは、寝返りやおすわりなどの動作が可能に
・1歳〜5歳までは、歩く、のぼる、走る、投げるなどの基本動作が可能に
・5歳〜7歳までは、ラケットやボールなど道具を使う動作が可能に
・8歳以降は各種スポーツに取り組むことが可能に

これらのことから、「子どもは年齢とともに運動能力、運動技能が発達し、7、8歳くらいになると、いわゆる“各種スポーツ”に取り組むのに十分な心身の準備が整う」ということがいえます。

前述した「子どもの非認知スキルの発達とスポーツ活動との関連性」の研究結果と合わせて考えると、「子どもがスポーツを始めるのに適した時期は学童期である」「スポーツの経験を重ね、コツコツと続けていくことが、非認知能力の育成につながる」といえるのではないでしょうか。

幼児期からスポーツを始めるのも、もちろんOK


もちろん、幼児期のうちから、子どもが興味を持ったスポーツを始めるのもOKです。

多くのスポーツ教室の幼児向けクラスでは、競技性よりも、そのスポーツを「楽しむ」こと、経験を増やすことを目的にレッスンが行われています。

子どもの発達段階を知り、「楽しい!」「面白い!」という気持ちを育みながら体を使う楽しさを伝える指導者は、遊びを通じてスポーツを学ばせてくれます。

レッスンの時間は、子どもにとってチャレンジや好奇心にあふれるひとときとなるでしょう。

今の子どもたちは、新型コロナウイルス感染症拡大などの影響により、体を動かすチャンスが減っています。

「家で過ごす時間が長いと、テレビを見たりゲームをしたりする時間がどうしても増えてしまう」という理由から、「幼児期から子どもにスポーツを習わせたい」と考える家庭も少なくないようです。

今の時期は新学年になり環境が落ち着き、暖かくなりスポーツをスタートさせる季節です。

まずは「子どもが好きそう」「得意そう」と思ったスポーツを習い始めることで、新たな日常が生まれます。

無理のない範囲でスポーツを楽しむ環境づくりが、小学生以降の充実したスポーツライフにつながり、非認知能力も育まれていくでしょう。

まとめ

・スポーツ経験のある子どものほうが、スポーツ経験がない子どもよりも非認知能力が高いことが研究で明らかに
・小学生以降のスポーツ体験が、非認知能力の育成につながる
・幼児期から楽しみながらスポーツを始めると、小学生以降、充実したスポーツライフにつながる

編集部より

非認知能力を育むには、スポーツが大きな要因であることが科学的根拠からも明らかになりました。
また、スポーツや運動を行っている期間が長いほど、非認知能力が高まることも分かりました。
それぞれの年齢や個性に合わせた段階の運動を楽しみながら取り入れることで、非認知能力を高めることに繋がるのはもちろんのこと、体の成長にも繋がっていきます。
子どもたちが興味を持ちながらも楽しめるスポーツや運動をたくさんさせてあげましょう!

(参考文献)
・子どもの非認知スキルの発達とスポーツ活動との関連性(夏原隆之助・東京成徳大学)
・0〜5歳児の非認知的能力 事例でわかる!社会情動的スキルを育む保育(佐々木晃著・チャイルド本社)
・まちがえない!子どもの習い事(コモ編集部編・主婦の友社)

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非認知能力とは、IQや学力などとは異なり、社会で豊かにたくましく生きる力と言われる、挨拶・礼儀、リーダーシップ、協調性、自己管理力、課題解決力などのことです。園や学校の先生をはじめ、お子様がいるご家庭のママやパパにも注目され始めている能力で非認知能力を高める教育への関心度が高まっています。

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