インフルエンザとコロナ。同時にダブルで対策するポイントとは?
2022.12.09

長引くコロナ禍。
この冬は、インフルエンザとコロナがダブルで流行する可能性もゼロではありません。
その対策方法や、ワクチン接種のタイミングなど、インフルエンザとコロナを同時にダブルで対策するポイントを紹介します。
もくじ
インフルエンザとコロナの同時流行を防ぐ対策のひとつは、ワクチン接種
2020年春に新型コロナウィルス感染症の世界的流行が始まって以来、冬の時期にコロナとインフルエンザが同時流行することはありませんでした。
しかし、今年は先にインフルエンザシーズンを迎えた南半球の国々の一部でインフルエンザとコロナの同時流行が発生しており、日本でも同時流行が懸念されています。
インフルエンザもコロナも、
・ 頭痛、筋肉痛
・ 倦怠感
・ 食欲不振
・ せき
など症状がよく似ているため、診断には検査が必要になりますが、同時流行により医療機関に患者が殺到し、適切な医療を受けられないケースも想定されています。
このような事態を防ぐ対策のひとつとして、ワクチン接種があげられます。
・インフルエンザワクチンは、生後6か月から接種可能・ 新型コロナワクチンは、大人に加え、5歳から11歳の子どもたちに対して小児用ワクチン、生後6か月から4歳の子どもたちに対して乳幼児用ワクチン接種可能
インフルエンザワクチンと新型コロナワクチンは同時接種も可能で、接種間隔の制限はありません。
共に、希望する人だけが受ける「任意接種」ですので、気になることや不安なことはかかりつけ医に相談するなど、十分に検討しましょう。
正しい手洗いやマスク着用。日々の生活で気をつけるべきポイントは?
インフルエンザとコロナから身を守るための、日々の生活で気をつけるべきポイントについて、おさらいしておきましょう。
・ 場面に応じたマスク着用
・ 十分な睡眠とバランスのよい食事
・ 適度な湿度を保ち、こまめに換気を
・ 人ごみや繁華街への外出をなるべく控える
正しい手洗い
私たちは毎日、様々なものに触れていますが、それらに触れることにより、自分の手にもウイルスが付着している可能性があります。
ウイルスの体内侵入を防ぐため、外出先から帰宅時や調理の前後、食事前など石鹸でこまめに手を洗いましょう。
手洗いの際は、手のひら、つめ、親指の回り、手の甲、指の間、手首を重点的に、「20秒以上の時間をかけてていねいに」を心がけましょう。
場面に応じたマスク着用
季節を問わず、屋外ではマスク着用は不要ですが、屋内では、距離が確保でき会話をほとんど行わない場合をのぞいてマスク着用が推奨されています。
高齢の方に会うとき、病院に行くときなども着用しましょう。
十分な睡眠とバランスのよい食事
インフルエンザやコロナは、免疫力が弱っていると感染しやすくなりますし、感染したときに症状が重くなってしまうおそれがあります。
ふだんから、十分な睡眠とバランスのよい食事を心がけ、免疫力を高めておきましょう。
適度な湿度を保ち、こまめな換気を
空気が乾燥すると、のどの粘膜の防御機能が低下します。
乾燥しやすい室内では加湿器などを使い、適切な湿度(50%~60%)を保ちましょう。
また、1時間に2回以上窓を全開にして換気を行うことも効果的です。
人ごみや繁華街への外出をなるべく控える
インフルエンザやコロナが流行してきたら、不要不急のときはなるべく、人混みや繁華街への外出を控えましょう。
しかし、外出をいっさいしないのは、子どもの成長にとってよくありません。
大人が感染対策をした上で、人が少ない場所にお出かけしたり、換気がされている場所で人と触れ合ったりする時間も大切にしましょう。
感染への備えもまんべんなく
どんなに気をつけていても、かかってしまうこともあります。
かかってしまったときのことを想定し、
・解熱鎮痛薬
をあらかじめ準備しておきましょう。
新型コロナの検査キットは「研究用」ではなく国が承認した「体外診断用医薬品」又は「第1類医薬品」を選びましょう。
合わせて、
・医療の情報や受診に関する相談
などの連絡先を確認し、家の中の見える場所に掲示しておくと安心です。
・感染を防ぐため、ワクチン接種を検討
・バランスの良い食生活、十分な睡眠で免疫力を高めることも大切
・かかってしまったときのことを想定し、念入りに備えを
参考文献
「新型コロナウイルス・季節性インフルエンザの同時流行に備えた対応」(出典:厚生労働省)
「新型コロナ・インフル同時流行対策タスクフォース」(出典:厚生労働省)
「小児におけるインフルエンザと新型コロナウイルス感染症の同時流行に備えて~お子様の保護者の皆様へ~」
(出典:公益社団法人日本小児科学会)
「コロナと換気」(出典:環境省)